四十九日法要にかかる費用の平均 | お布施や香典にかかる費用は?

お焼香を上げている女性

四十九日法要は、故人が亡くなってからおおよそ49日後に行われる法要で、法要のなかでも重要な意味を持つとされています。四十九日に納骨を済ませる方も多く、葬儀以降初めての大きな儀式ともいえます。

「先日、父が亡くなりました。自分が喪主となり、なんとか葬儀を終えたのですが、親戚から四十九日はどうするのか聞かれ、何を準備したらよいのか分からず困っています。」このような相談がありました。

この記事を読めば、四十九日法要にかかる費用やお布施などについて詳しく知ることができます。

この記事の執筆者

筆者:北原 美弥子

執筆者 北原美弥子

FP技能士2級保持。長年にわたり企業の経理部に在籍した経験から、財務、法務の知識も備える。資産運用、保険に関する記事の執筆に加え、近年は墓じまい、永代供養に関する記事を多数執筆。

目次

四十九日法要とは?

四十九日とは仏教用語で、命日から数えて49日目に行う法要を指します。仏教では人が亡くなるとあの世で7日ごとに裁判が行われ、その最後の判決の日が49日目となることから四十九日法要を行うことになりました。

現代では仕事などで予定を自由に決められない人も多いため、必ず四十九日当日に法事を行えるとは限りません。そのような際は、当日に近い土曜日や日曜日などに執り行うことも可能ですが、正式な日よりも遅くずらすのではなく、早くずらすことがルールです。

一昔前の四十九日法要は、親戚や知り合いを広く招いて行われていましたが、最近は家族のみで小規模に行われることも増えています。理由として費用面で遺族の負担が大きいこと、親戚関係の希薄化などが挙げられます。家族だけで行っても問題はありませんが、トラブルを避けるため、親戚やお寺の了解は事前に得た方がよいでしょう。

四十九日法要にかかる費用は誰が払う?

49日法要にかかる費用を誰が払うかは明確な規定はありませんが、一般的には喪主を務めるものが支払うとされています。

ただし、これは昔ながらの習慣で、近年では、本人自身が亡くなった後の葬儀や法要、納骨などの費用を保険金で遺すことも増えてきました。また、遺族が費用を分担し合うことも増えています。

葬儀から四十九日まではさまざまな手続きがあり、喪主には気の休まる時間がありません。現代では、核家族化や近隣との付き合いも希薄化していることもあり、葬儀や法要の費用についても喪主に負担が集中しないように遺族同士が協力することは不可欠です。

四十九日法要でかかる費用の平均を紹介

四十九日法要には費用がどのくらいかかるのでしょうか。平均的な金額例を挙げてみましょう。

3万〜5万

お布施

四十九日法要で読経してもらうお布施はおよそ3万円から5万円程度が相場です。納骨法要を同時に行う場合は5万~10万円が相場とされます。

5千〜1万

僧侶の交通費

通常、お車代は5千円〜1万円程度が相場です。僧侶が法要後の食事に参加しないなら、御膳料と併せて1万円渡すとよいでしょう。

3万〜10万

会場費

四十九日法要を寺院で行う場合には、3万円程度、斎場を借りる場合には5万円〜10万円程度の会場費がかかります。自宅の場合は費用はかかりません。

5万〜10万

親族との食事代

親族との食事代は、人数にもよりますが5万円〜10万円程度が相場です。1人当たり5千円程度で考えておくとよいでしょう。

5千

お供物代

お供物は5千円程度でよいでしょう。仏前に供えたあとは、参列者に配ることもあります。分けやすいお菓子や果物がおすすめです。

家族のみで四十九日法要をする際にお寺へ渡すお布施の金額と書き方は?

初七日法要で僧侶に渡すお布施の金額は3万円から5万円程度が相場とされています。包み方や渡すタイミングについて説明しましょう。

包み方のポイント

お布施の包み方は、表に「御布施」と印刷された封筒を使うのが一番簡単です。葬儀場で用意してもらえる場合もあります。

表書きの書き方

薄墨ではなく普通の筆ペンかマジックペンで記入します。「御布施」の下に喪主の氏名または「〇〇家」と記入します。

お布施の中に入れるお札

お札はできれば新札で、新札でなければ綺麗なお札にしましょう。肖像画がある部分が表に来るように入れます。

お布施を渡すタイミング

法要が始まる前にたいてい遺族が僧侶にあいさつをする時間があるので、その時に渡しましょう。

四十九日での僧侶の配膳料の相場は

四十九日法要の後には精進落としとして、食事を行うことが一般的です。この食事には、遺族、参列者の他に僧侶も招きますが、僧侶側が食事を辞して帰ることもあります。その場合には、「配膳料(御膳料)」を包んで渡すのがマナーですが、お車代と併せて1万程度が相場といわれています。

四十九日法要を自宅で行う場合に用意するものとは

四十九日法要を自宅で行う場合には、なにを用意すればよいのでしょうか。主なものをリストで挙げてみました。

  • 祭壇・仏具
  • 位牌
  • 焼香台
  • 遺骨と遺影写真
  • お布施
  • 生花
  • 座布団

四十九日法要を自宅で行うメリットとして、会場費がかからないことが挙げられます。反面、用意しなければならないものもあるので、遺族の負担は少し大きくなります。

祭壇や仏具などは、葬儀後に自宅に設置された簡易的なものを利用して構いません。また、位牌は本位牌にしなければならないので早めに手配しておきましょう。このほかに、僧侶を招く場合にはお布施の準備も必要です。

意外に忘れがちなのが、座布団や参列者へのお茶出しなどの接待関連の用意です。しかし、僧侶を招かずにごく近い身内だけで簡易的に法要を行うのであればそこまで気にすることはありません。

四十九日法要の際の香典の金額の相場とマナーは?

四十九日法要に招かれた場合には、参列者は香典を用意するのがマナーです。金額や書き方について解説していきましょう。

香典の金額の相場

四十九日法要の香典の相場は、5千円から1万円程度といわれています。会食がある場合、さらに一人当たり5千円程度上乗せするのが通例です。

香典を渡すときのマナー

香典は必ず袱紗に包んで持っていきましょう。会場に到着したタイミングで袱紗ごと取り出し、その場で袱紗を開いて渡しましょう。

四十九日法要の流れ・タイムスケジュール

それでは、四十九日法要を行う場合の準備の流れと当日のタイムスケジュールについて説明しましょう。

STEP
法要を行う日程を決める

四十九日法要をいつ行うかを決めます。遺族だけでなく、僧侶や親戚などの参列者の予定を踏まえる必要があります。平日に行うのが難しい場合は、命日前の土日に行うことを検討しましょう。

STEP
場所を決める

法要を行う場所を決めます。家族のみであれば自宅でもよいでしょう。寺院や葬儀会館で行うケースも増えています。また、ホテルの会場を借りて四十九日法要を行うこともあります。法要後に会食を行う場合には会食の場所も決めておきましょう。

STEP
お寺に連絡とお招きする方への声掛け

読経をお願いする場合は、菩提寺などに依頼しておきましょう。お坊さんの都合を押さえておく必要があるので、電話などで早めに連絡しましょう。また、参列してもらう人への連絡も済ませましょう。

STEP
お布施、引き出物、会食などの準備

当日に渡すお布施や、引き出物、会食手配などを済ませましょう。準備しなければならないことが多い場合には、リストにしておくと手配のし忘れがありません。

STEP
当日のタイムスケジュール

当日の流れは「僧侶入場」→「喪主の挨拶」→「僧侶の読経」→「お焼香」といった順番で行われ、「喪主の終わりの挨拶」で終了となります。所要時間はおよそ1時間程度です。会食がある場合は、この後、行われます。

四十九日法要の費用を安く抑えるには?

四十九日法要の費用を安く抑えるためにはどうしたらよいのでしょうか。ポイントを3つ紹介します。

僧侶を招かず、近い家族だけで自宅の法要にする

四十九日法要は重要な法要ですが、何より故人の冥福を祈る気持ちが重要です。形式にこだわらず、近い家族だけの自宅法要にすれば、費用はそこまでかからず、負担も少なく済みます。

さらに、納骨の儀式も一緒に行えば、家族のスケジュール調整の負担も少なく済みます。近い家族のみであれば、わざわざ会食用の食事や飲み物の手配をする必要はないので、個人を偲びながらどこかのお店で食事をしてもよいでしょう。

香典を辞退して、引き出物や会食を省く

参列者の香典を辞退して、代わりに引き出物や会食を省くことで四十九日法要の費用が抑えることができます。

四十九日法要の参列者は香典を持参するのはマナーですが、招く側も、いただいた香典に対して引き出物や会食の準備をしなければなりません。実際にはいただいた香典よりも費用がかかってしまう場合もあります。あらかじめ、香典辞退の旨を参列者に通知して小規模な法要にまとめることもポイントです。

費用の準備として葬儀保険に加入する

四十九日法要の負担を減らしたいなら、葬儀保険の加入しておくこともおすすめの方法の一つです。

葬儀保険の保険金は葬儀以外に法要・納骨などの費用に充てることができます。少ない掛金で始めることができ、80代からでも新規加入が可能なプランもあるので、シニア世代の方は加入を考えてみてはいかがでしょうか。

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四十九日法要の負担を減らしたいなら、葬儀保険の加入がおすすめです。葬儀保険の保険金は葬儀以外に法要・納骨などに利用することができます。

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月額保険料【男性】男性保険金
6,365 円(初年度)
年払い:76,380円
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月額保険料【女性】女性保険金
3,565 円(初年度)
年払い:42,780円
600,000円

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  • 加入するときに医師の診断書や健康告知などが必要なく、持病がある高齢の方でも加入しやすい
  • 40歳から79歳まで加入でき、保険期間は1年、最大99歳まで更新が可能
  • プランは1口(10万円)から最大10口(100万円)まで選択可能で、支払い方法は年払いのみ
  • 契約日から3ヶ月間は待機期間のため、保険金は支払われない

みんなのキズナ 保険金固定型葬儀保険
あんしん少額短期保険株式会社

月額保険料【男性】男性保険金
16,360
年払い:187,750円
2,000,000円
月額保険料【女性】女性保険金
8,260
年払い:96,250円
2,000,000円

【みんなのキズナ 保険金固定型葬儀保険】の特徴

  • 年齢に関わらず変わらない保険金を受け取れるが、年齢が進むにつれ支払う保険料が増加する
  • 40歳から84歳まで加入でき、保険期間は1年、最大99歳まで更新が可能
  • 受け取る保険金の額は1年ごとの更新時にのみ変更が可能、支払方法は月払いと年払いから選べる
  • 契約日から1ヶ月間は待機期間のため、保険金は支払われない

みんなのキズナ 保険料一定型葬儀保険
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月額保険料【男性】男性保険金
3,000366,860
月額保険料【女性】女性保険金
3,000726,550

【みんなのキズナ 保険料一定型葬儀保険】の特徴

  • 年齢に関わらず支払う保険料が一定だが、年齢が進むにつれ受け取れる保険金は減少する
  • 40歳から84歳まで加入でき、保険期間は1年、最大99歳まで更新が可能
  • 支払う保険料は、1年ごとの更新時にのみ増額・減額変更が可能、支払い方法は月払いのみ
  • 契約日から1ヶ月間は待機期間のため、保険金は支払われない

四十九日法要におけるよくある質問

四十九日にかかる費用は誰が払う?

四十九日にかかる費用は喪主が払うものとされていましたが、現代では、本人自身の保険金などで支払われることも増えています。本人に費用の用意がなかった場合には、遺族で費用を分担したりすることもあり、必ずしも喪主だけが負担することは減っています。

四十九日に持っていく金額はいくらですか?

四十九日法要に参列する場合には、基本的には香典を持っていくのがマナーです。故人と縁の近さにもよりますが、一人当たり5千円〜1万円の香典が一般的でしょう。遺族から香典辞退の連絡があった場合には、香典を持っていくのはかえってマナー違反になります。

四十九日は喪服ですか?

四十九日法要での服装は、遺族は正式な喪服、参列者は略式喪服(ダークスーツ)の着用が基本とされています。しかし、家族のみで行う四十九日法要であれば、そこまでこだわらずに全員が略式喪服の着用でも構わないでしょう。

まとめ:四十九日法要にかかる費用の平均 | お布施や香典にかかる費用は?

当ページでのまとめはこちらになります。

  • 四十九日法要とは、故人が亡くなってから49日目に行われる法要のこと
  • 四十九日法要は、家族だけで行っても問題はないが、親戚やお寺の了解を得ることが大切
  • 四十九日法要の費用を抑えるためには、葬儀保険に加入しておくのもおすすめ
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