葬儀保険とは | メリット・デメリット

近年、「葬儀保険」が注目を集めています。葬儀保険とはどのような保険なのでしょう。また、加入することによって、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょう。

葬儀保険とは

葬儀保険とは、文字通り、亡くなった際の葬儀やその後にかかる費用のための保険で、少額短期保険の1種です。

葬儀保険は死亡保険と似ていますが、死亡保険に比べ保険料が少額で済むため、葬儀費用だけに絞ってお金を準備したい方におすすめの保険といえます。

また、一般の死亡保険は保険金が支払われるまでに時間がかかりますが、葬儀保険の場合、葬儀費用を保険金から直接葬儀会社に支払える特約があり、速やかに葬儀費用の支払いを済ませることができます。

葬儀保険の種類

葬儀保険「みんなのキズナ」には、「無告知型葬儀保険」、「保険金固定型葬儀保険」、「保険料一定型葬儀保険」の3つの保険があります。

無告知型葬儀保険

保険金固定型葬儀保険

保険料一定型葬儀保険

無告知型葬儀保険

無告知型葬儀保険は、加入するときに医師の診断書や健康告知などが必要ない保険です。疾病がある高齢の方でも加入しやすいのが特徴ですが、健康告知ありの保険に比べると保険料がやや割高になります。

40歳から79歳まで加入できます。保険期間は1年で、最大99歳まで更新が可能です。プランは1口(10万円)から最大10口(100万円)まで選べます。

契約日から3ヶ月間は待機期間のため、保険金は支払われません。申込時点で、本人が入院中であったり、著しい認知などで要介護の場合は、保険に加入できません。

【こんな方におすすめ】

  • がんや脳梗塞などの疾病で、他の保険に加入できない方

保険料一定型葬儀保険

保険料一定型葬儀保険は、一定の保険料を支払い続ける保険です。支払い保険料が一定である代わりに、年齢が進むにつれ受け取る保険金が減少していきます。

0歳から84歳まで加入できます。保険期間は1年で、最大99歳まで更新が可能です。支払方法は月払いのみです。医師の診断書は不要ですが、入院中や要介護の方は加入できない場合もあります。

契約日から1ヶ月間は待機期間のため、保険金は支払われません。支払う保険料は、1年ごとの更新時にのみ増額・減額変更が可能です。

【こんな方におすすめ】

  • あまり高い保険料は支払ないが、葬儀の費用は少しでも準備しておきたいという方

保険金固定型葬儀保険

保険料一定型葬儀保険は、受け取る保険金が固定されている保険です。年齢に関わらず変わらない保険金を受け取れますが、代わりに年齢が進むにつれ支払う保険料が増加していきます。若い年齢で加入するほど保険料は安く済みます。

40歳から84歳まで加入できます。支払方法は月払いと年払いがあります。医師の診断書は不要ですが、入院中や要介護の方は加入できない場合もあります。

契約日から1ヶ月間は待機期間のため、保険金は支払われません。受け取る保険金の額は、1年ごとの更新時にのみ変更が可能です。

【こんな方におすすめ】

  • 年齢はまだ若いが、万が一に備えて葬儀費用を準備しておきたいという方
  • 葬儀費用はある程度の額が必要だという方

葬儀保険に加入すると得られる特約や付帯サービス

葬儀保険「みんなのキズナ」には、プランにより特約や付帯サービスがあります。特約や付帯サービスを利用すると、生前のうちから葬儀費用や手配の準備を行うことができます。

葬儀保険に加入すると得られる特約

葬儀保険「みんなのキズナ」に加入すると得られる特約は「保険金直接支払サービス特約」と「リビング・ニーズ特約」の2つです。

保険金直接支払サービス特約

生前のうちに、提携の葬儀社と葬儀プランを取り決めておくことができます。葬儀にかかった費用は保険金から直接葬儀社に支払われるので葬儀の立替支払や保険金の請求の手間が省けます。

リビング・ニーズ特約

余命宣告6ヶ月で、特約保険金を受け取ることができます。被保険者自身が受け取れるので、生前のうちにご葬儀の準備ができます。葬儀以外の支払いに使うことも可能です。(※リビング・ニーズ特約が付帯できるのは保険料一定型葬儀保険保険料一定型葬儀保険です。無告知型葬儀保険には付帯できません。)

どちらの特約も、被保険者が生前のうちから葬儀の準備を始められる内容です。2つの特約とも、無料で付帯することができます。

葬儀保険に加入すると得られる付帯サービス

葬儀保険「みんなのキズナ」に加入すると、さまざまな特典サービスを受けることができます。

ファミリー健康相談

急な健康トラブルや病気の不安を電話で相談できます。

人間ドック・検診

人間ドック・健診をお得に受診することができます。

専門家無料相談サポート

弁護士・税理士・司法書士など専門家への相談が初回15分程度無料です。

小さなお葬式割引特典

「小さなお葬式」の葬儀が優待価格で利用できます。

葬儀保険のメリット・デメリット

葬儀保険に加入するにあたっては、そのメリット・デメリットをきちんと把握しておくことが大切です。

葬儀保険のメリット

保険料が安い

葬儀保険は少額短期保険の一つで、保険期間は原則1年に設定されており、一般的な保険に比べて保険料が割安です。中には500円程度から加入できる葬儀保険もあります。 


加入時の告知で医師の診察、または診断書審査が不要

葬儀保険の場合、加入時に医師の診察や診断書が不要です。健康に関する簡単な設問がすべて「いいえ」であれば加入でき、持病がある方でも加入できるプランもあります。


保険金の支払いが早い

葬儀保険は、保険金の支払いが早いというメリットがあります。中には、死亡保険金請求書類受付日の翌営業日に現金で振り込まれるものもあります。保険金の支払いが早ければ、早期に葬儀費用に回すことができます。

葬儀保険のデメリット

解約時の返戻金がない

葬儀保険は1年更新の掛け捨て型なので、基本的に満期になっても返戻金はありません。途中解約した場合も同様で、掛けた分の保険料が戻ってくることはありません。


加入年齢や期間によっては元本割れする可能性がある

葬儀保険は掛け捨て型なので、加入時の年齢や加入期間によっては受け取れる保険金が、支払った保険料の総額を下回り、元本割れをしてしまう可能性があります。


加入してすぐだと保険金が支払われない

保険商品には「責任開始日」が設定されており、責任開始日から保障がスタートします。葬儀保険に加入しても、責任開始日に到達する前に契約者が亡くなってしまえば、保険金を受け取れとることはできません。

葬儀保険と預金を比較

わざわざ葬儀保険に加入して保険料を支払い続けなくても、葬儀にかかる費用は預金をしておけば良いのではないかという方がいます。葬儀保険と預金を比較してみましょう。

預金は万一に備えたお金を貯めるまでに時間がかかります。葬儀費用が貯まるまでに十分な時間があれば良いですが、いつどのようなことが起きるかはわかりません。その点、保険は万一のことが起こった場合にすぐに保障を受けることができます。

葬儀保険

被保険者が病気や怪我をによって、死亡した際に保険金が受け取れる保険です。保険金が速やかに支払われるので葬儀費用に充てることができます。

保障内容

・保険期間中に死亡されたときには死亡保険金が支払われます。

・葬儀費用以外にお布施や、仏壇・お墓の購入などに使用することもできます。

預金

金融機関にお金を預けておくことです。名義人が死亡した場合には口座は凍結され、相続が確定するまで預金をおろすことができません。

保障内容

・元本割れすることは基本的にありません。

・預貯金の種類や金額によって年2回利息がつきます。

葬儀費用の準備として考えた場合、預金は本人死亡の場合に口座凍結されてしまうなどのリスクがあり、あまりおすすめできる方法ではありません。とくにご高齢の方は、葬儀保険に加入して葬儀費用の準備をしておく方がよいのではないでしょうか。

葬儀保険の使い道

葬儀保険は、使い道によって保険金の受取額を選ぶのが良いでしょう。ケースごとに目安を紹介します。

葬儀保険に関する疑問

最後に葬儀保険に関する疑問でよくみられるものを挙げてみましょう。

葬儀保険では、解約返戻金はありますか?

葬儀保険は掛け捨て型の保険なので、満期の場合も解約の場合も返戻金はありません。

既に生命保険に加入しているのですが、それでは葬儀費用を賄うことはできませんか?

生命保険の死亡保険金は支払われるまでに時間を要するので、葬儀費用の支払いに間に合わない可能性があります。葬儀保険はご本人死亡の際に速やかに保険金が支払われるので葬儀費用の支払いに間に合います。

70代で心臓疾患があるのですが、加入することはできますか?

無告知型葬儀保険なら、ガン・脳梗塞・心臓病などの疾患があっても
加入条件に合致すれば加入が可能です。40歳から79歳まで加入することができます。