【FP監修】たった500円から始める!葬儀保険を賢い選び方とは

500円から始める葬儀保険

ある程度の年齢になると、人生の最期を見据えて「終活」を考える方も多いのではないでしょうか。身の回りの整理、財産相続などに加え、葬儀などもできるだけ周囲に迷惑をかけずに準備しておきたいものです。

「自分の葬儀は子供たちに迷惑をかけずに行いたいのですが、なかなか費用の準備ができません。500円から始められる葬儀保険があると聞いたのですが、持病がある高齢者でも加入できるのでしょうか。」このような相談がありました。

今回、解説する記事の内容をまとめました。

  • 無告知型葬儀保険健康告知なしで加入でき、加入時の年齢によっては、月あたり500円以下でスタートできる
  • 500円で始める葬儀保険が葬儀費用をどこまでカバーできるかは、始める年齢による
  • 受け取る保険金の変更は契約更新時のみ可能。保険金の口数を減らす変更はできるが、増やすことはできないので、申込時によく考えて決めることが必要
  • 無告知型葬儀保険に40代前半に加入すれば、500円程度の保険金で60万円〜90万円程度の保険金を受け取ることができる
  • 高齢になってからの加入では、500円程度の保険金だと受け取れる保険金は10万〜30万円程度になってしまう
  • 500円から始める葬儀保険は、無告知型葬儀保険がおすすめ

この記事を読めば、たった500円から始める葬儀保険の賢い選び方や申込の流れ、加入する際の注意点など詳しく知ることができます。

この記事の執筆者

筆者:北原 美弥子

執筆者 北原美弥子

FP技能士2級保持。長年にわたり企業の経理部に在籍した経験から、財務、法務の知識も備える。資産運用、保険に関する記事の執筆に加え、近年は墓じまい、永代供養に関する記事を多数執筆。

目次

たった500円から始める!葬儀保険の賢い選び方

500円から始められる葬儀保険とはどのようなものなのでしょうか。葬儀保険の賢い選び方を解説していきます。

たった500円から始める!葬儀保険の賢い選び方とは

葬儀保険は葬儀費用に備えるための保険です。葬儀保険を選ぶ時のポイントは、月額負担金を重視するか、葬儀時の受取金を重視するかです。また、疾患などで一般の生命保険に加入できない方でも健康告知なしで加入できる葬儀保険があります。

500円から葬儀保険を始めたいなら「無告知型葬儀保険」がおすすめです。無告知型葬儀保険なら健康告知なしで加入でき、加入時の年齢によっては、月当たり500円以下(年払いを月当たりに換算)でスタートできます。

葬儀保険と類似したもので互助会の掛金がありますが、内容は異なります。葬儀保険は、契約者が死亡された場合に契約した保険で決まった金額が葬儀費用として現金で支払われ、互助会は掛金の積立額により冠婚葬祭時のサービスの提供を受ける権利が発生します。

500円から始める葬儀保険に加入するための流れは?

500円から始める葬儀保険に加入するための流れは以下の通りです。

STEP1 資料請求

保険会社のサイトにアクセスして、資料請求をしましょう。サイトからダウンロードすることもできます。サイト上で葬儀保険のことが理解できたら、飛ばしても構いません。

STEP2 申込

保険会社のサイトにアクセスして、web申込をするのが一番早い方法です。当サイトにあるインターネット申込をクリックすれば保険会社のサイトに自動的に接続します。

STEP3 プラン選択

希望する葬儀保険のフォームに生年月日、性別等を入力すると加入可能な保険が自動で検出されます。希望する口数(受け取る保険金)を選びましょう。

STEP4 加入条件確認

加入条件を確認します。医師の審査は不要です。設問にすべて「はい」であれば加入できます。

STEP5 意向確認・重要事項確認

プランの内容が、当初希望した意向と合致する内容となっているか確認します。質問に対するご回答が一つでも「いいえ」の場合は申込ができません。

STEP6 申込情報入力・最終意向確認

申込者情報および死亡保険金受取人情報、支払方法を入力して最終意向確認にチェックを入れます。

STEP7 申込内容確認

入力した情報がすべて表示されるので、間違いがなければ次へ進みます。

STEP8 支払情報入力

支払いにクレジットカードを選択した場合は、カード情報を入力します。銀行口座振替を選択した場合は、申込受付完了後に振替依頼書が送付されてくるので必要事項を記入して速やかに返送します。銀行口座振替依頼書を会社が受付けた日が正式な申込日となります。

STEP9 申込完了

以上で申込完了です。後日、保険会社から保険証券が送付されてきます。

葬儀保険は、申込完了となっても申込方法によって契約日及び保障開始日が異なります。webの申込フォームからクレジットカードで申し込んだ場合、申込を保険会社が受信した日から保障が開始され、その日が属する月の翌月1日が契約日になります。

500円で始める葬儀保険はどこまでカバーできる?

葬儀費用は規模によりますが、平均100万円前後かかるといわれています。500円で始める葬儀保険が葬儀費用をどこまでカバーできるかは、始める年齢によります。

葬儀保険を40才で始めた場合、500円程度の負担で万一の時に100万円の保険金を受け取ることができ、葬儀費用の大半をカバーできます。しかし、60代〜80代で500円の葬儀保険を始めた場合、受け取れる保険金は10万〜30万円程度です。

60代以降の方が葬儀保険に加入する場合、保険料の月額はもう少し増やして考えてみても良いかもしれません。例えば、保険料を月額1,000円程度にすれば受け取れる保険金が50万〜70万円程度に上がります。

500円から葬儀保険を始める際の注意点

500円から葬儀保険を始める際の注意点として、保険期間内(1年)に支払保険料の変更はできません。契約の更新時に減口(保険金額を下げること)はできますが、増口(保険金額を上げること)はできないので、申込時によく検討することが必要です。

また、加入1年目は3カ月間の免責期間があるため、その分保険料が安く設定されていますが、2年目以降は、男女別・年齢別の死亡率により、保険料は更新年齢ごとに毎年上がります。

無告知型葬儀保険は健康告知は必要ありませんが、「申込時点で、入院中・入院予定はなく、また余命宣告もないこと」「申込時点で保険契約の内容を理解し、自署できる状態であること(認知症などと診断されていないこと)」が加入条件です。

500円から葬儀保険を始めるメリット・デメリット

500円から葬儀保険を始めるに当たっては、そのメリット・デメリットをよく理解しておくことが必要です。ここでは500円から始める無告知型葬儀保険のメリット・デメリットについて詳しく解説していきましょう。

500円から無告知型葬儀保険を始めるメリット

500円から無告知型葬儀保険を始めるメリットとして、健康告知が必要ないことが挙げられます。一般の生命保険の場合、持病がある方は加入できないことが多いのですが、無告知型葬儀保険は一定の条件が満たされれば加入が可能です。

また、70代からでも加入できる点も大きなメリットです。高齢になるほど500円の保険料で受け取れる保険金は少なくはなりますが、葬儀費用の一部をまかなうことはできます。

葬儀保険の保険金は、書類が保険会社に届くと迅速に現金で支払われるので、葬儀やお布施にその保険金を充てることができます。遺族の金銭的負担を減らすことができるのも大きなメリットといえるでしょう。

500円から葬儀保険を始めるデメリット

500円から葬儀保険を始めるデメリットとして、加入年齢によっては充分な保険金が受け取れない点が挙げられます。40代で加入すれば500円程度の保険料で 80万円の保険金を受け取れるのに対し、70代の場合は10万〜20万円程度です。

また、葬儀保険の場合、保険料は「掛け捨て」なので満期保険金がありません。途中解約した場合も、返戻金はありません。また、一般の生命保険は支払った保険料が申告の際に控除対象となりますが、葬儀保険の保険料は控除対象となっていません。

一般の生命保険と同じく、葬儀保険にも「待機期間」が設けられています。待機期間内に亡くなってしまった場合は、保険金は支払われません。葬儀保険の待機期間は会社によって異なるので、契約内容をよく確認しておくことをおすすめします。

500円から始められる葬儀保険プランと加入可能な年齢

無告知型葬儀保険「みんなのキズナ」のプランは、死亡時受取金を10万円から100万円まで10万円単位で選べますが、月当たり500円程度の保険料で始められる葬儀プランと加入可能な年齢は以下の通りです。

死亡時受取金加入可能年齢(男性)加入可能年齢(女性)
100万円月当たり500円程度の保険料で加入は不可月当たり500円程度の保険料で加入は不可
90万円月当たり500円程度の保険料で加入は不可40才〜43才
80万円40才〜41才40才〜45才
70万円40才〜43才40才〜41才
60万円41才〜46才43才〜51才
50万円44才〜49才48才〜56才
40万円48才〜53才53才〜61才
30万円53才〜58才61才〜66才
20万円59才〜63才68才〜72才
10万円69才〜73才77才〜79才

月当たりの保険料500円程度で考えた場合、40代前半から加入すれば60万円〜90万円程度の保険金を受け取ることができますが、保険加入年齢が高くなるほど、受け取れる保険金の額は下がります。

「みんなのキズナ」の保険料は、女性に比べ、男性の方が同じ年齢でも保険料が高くなっています。これは男性の平均寿命が女性より6才ほど低いのが理由です。ほかの葬儀保険や一般の生命保険でも、保険料は男性の方が高くなります。

500円から始められる葬儀保険に関するよくある質問

500円から始められる無告知型葬儀保険に関してよくある質問には以下のようなものがあります。

  • 保険料はずっと500円程度で済む?
  • 受け取る保険金の額はあとで増やせる?
  • 保険金は葬儀関係の費用にしか使えない?

保険料については、2年目以降、年齢が進むに従って金額が上がっていくのでずっと500円程度でおさめることはできません。また、受け取る保険金の額は減らすことはできますが、増やすことはできません。

葬儀保険は葬儀費用の準備として設計された保険ですが、支払われる保険金は葬儀費用以外に充てることもできます。例えば、仏壇やお墓の購入、法要などに使っても問題ありません。

【PR】500円から葬儀費用を始めたいなら「無告知型葬儀保険」がおすすめ

葬儀保険は、本人の死亡の際、保険料が速やかに支払われるので、葬儀費用の負担を抑えることができます。葬儀保険の中でも500円から始められるのは無告知型葬儀保険だけです。さらに、健康告知が必要ないため疾病がある高齢の方でも加入しやすくなっているのでおすすめの葬儀保険です。

無告知型葬儀保険

無告知型葬儀保険は、加入するときに医師の診断書や健康告知などが必要ない保険です。疾病がある高齢の方でも加入しやすいのが特徴ですが、健康告知ありの保険に比べると保険料がやや割高になります。

40歳から79歳まで加入できます。保険期間は1年で、最大99歳まで更新が可能です。プランは1口(10万円)から最大10口(100万円)まで選べます。

契約日から3ヶ月間は待機期間のため、保険金は支払われません。申込時点で、本人が入院中であったり、著しい認知などで要介護の場合は、保険に加入できません。

【こんな方におすすめ】

  • がんや脳梗塞などの疾病で、他の保険に加入できない方

保険料一定型葬儀保険

保険料一定型葬儀保険は、一定の保険料を支払い続ける保険です。支払い保険料が一定である代わりに、年齢が進むにつれ受け取る保険金が減少していきます。

契約日から1ヶ月間は待機期間のため、保険金は支払われません。支払う保険料は、1年ごとの更新時にのみ増額・減額変更が可能です。

【こんな方におすすめ】

  • あまり高い保険料は支払ないが、葬儀の費用は少しでも準備しておきたいという方

保険金固定型葬儀保険

保険料一定型葬儀保険は、受け取る保険金が固定されている保険です。年齢に関わらず変わらない保険金を受け取れますが、代わりに年齢が進むにつれ支払う保険料が増加していきます。若い年齢で加入するほど保険料は安く済みます。

40歳から84歳まで加入できます。支払方法は月払いと年払いがあります。医師の診断書は不要ですが、入院中や要介護の方は加入できない場合もあります。

契約日から1ヶ月間は待機期間のため、保険金は支払われません。受け取る保険金の額は、1年ごとの更新時にのみ変更が可能です。

【こんな方におすすめ】

  • 年齢はまだ若いが、万が一に備えて葬儀費用を準備しておきたいという方
  • 葬儀費用はある程度の額が必要だという方
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