家族のみで行う一周忌法要にかかる費用の平均 | お布施やお供え物は?

一周忌法要とは、故人が亡くなってから満1年目の命日に行われる法要です。年忌法要のなかでもっとも重要とされていますが、近年では家族のみで小規模な法要にする方も多いようです。

「父が亡くなってそろそろ1年になります。一周忌法要は家族だけでやりたいと思っているのですが、問題ないでしょうか?」このような相談がありました。

この記事を読めば、家族のみで行う一周忌法要について、費用やお布施を含めて詳しく知ることができます。

この記事の執筆者

筆者:北原 美弥子

執筆者 北原美弥子

FP技能士2級保持。長年にわたり企業の経理部に在籍した経験から、財務、法務の知識も備える。資産運用、保険に関する記事の執筆に加え、近年は墓じまい、永代供養に関する記事を多数執筆。

目次

一周忌法要とは?

一周忌法要とは、故人が亡くなってから1年後の命日に行われる年忌法要のことをいいます。、一般的にこの一周忌までが喪に服す期間であり、一周忌を境に喪が明けるとされ、遺族にとって大きな節目といえます。

本来は、四十九日法要の後に百か日法要と続くのが正式な流れですが、近年では百か日法要は省略して、一周忌法要を行うことが一般的となっています。

一周忌法要は家族や親戚だけでなく友人、知人まで比較的広く参列者を招くことが一般的でしたが、近年は親戚関係の希薄化や、多人数の法要は遺族に負担になるため、家族のみの小規模な一周忌法要を設けるケースも増えています。家族だけで行っても問題はありませんが、親戚やお寺の了解は得た方がよいでしょう。

一周忌法要でかかる費用の平均を紹介

一周忌法要には費用がどのくらいかかるのでしょうか。家族だけで行う場合の例を挙げてみましょう。

3万〜5万

お布施

お布施は感謝の気持ちとして僧侶に渡すものですが、一周忌法要で読経してもらうお布施はおよそ3万円から5万円程度が相場です。

5千〜1万

僧侶の交通費

通常、お車代は5千円〜1万円程度が相場です。僧侶が法要後の食事に参加しないなら、御膳料と併せて1万円渡すとよいでしょう。

3万〜10万

会場費

一周忌を寺院で行う場合には、3万円程度、斎場を借りる場合には5万円〜10万円程度の会場費がかかります。自宅の場合は費用はかかりません。

5万〜10万

親族との食事代

親族との食事代は、人数にもよりますが5万円〜10万円程度が相場です。1人当たり5千円程度で考えておくとよいでしょう。

5千

お供物代

お供物は5千円程度でよいでしょう。仏前に供えたあとは、参列者に配ることもあります。分けやすいお菓子や果物がおすすめです。

一周忌法要での香典の金額と書き方は?

一周忌法要に招かれた場合には、参列者は香典を用意するのがマナーです。金額や書き方について解説していきましょう。

香典の包み方のポイント

香典は「御仏前」と印刷された封筒に包みます。金額が1万円以上の場合、プリントではない黒白の水引、5万円以上なら双銀の水引が掛かった封筒を使うのがマナーです。

香典の書き方

薄墨ではなく、普通の筆ペンかマジックペンを使います。表書きの下に表書きより小さな字でフルネームを記入しましょう。中袋がある場合、裏面左下に住所と金額を記入します。

香典の中に入れるお札

お札は新札でなくても構いませんが、綺麗なお札にしましょう。新札の場合、わざと折り目を入れる場合もあります。肖像画がある部分が表に来るように入れます。

香典を渡すタイミング

一周忌法要では、香典は必ず袱紗に包んで持っていきましょう。会場に到着したタイミングで袱紗ごと取り出し、その場で袱紗を開いて渡しましょう。

一周忌で会食なしの際に渡す香典の相場は

一周忌で会食がない場合に渡す香典は、5千円から1万円程度が相場といわれています。香典は故人と近い縁者ほど多めの金額を渡すのが通例ですが、会食がない場合は親戚でも1万円程度で失礼にはなりません。

一周忌法要を家族のみで行う際のお寺に渡すお布施やお供え物は?

一周忌法要を家族のみで行う際のお布施やお供え物の金額は、一般の一周忌法要とは異なるのでしょうか。

一周忌法要でお寺に渡すお布施の相場

家族のみで行う一周忌法要のお布施の金額は、一般の一周忌法要のお布施の一番低い相場で考えてよいでしょう。3万円程度が相場といわれています。

一周忌法要における一般的なお供え物

家族のみで行う一周忌法要のお供え物は、気持ち程度の品物でよいでしょう。2千円程度の果物やお菓子を選ぶ方が多いようです。

一周忌法要の流れ・タイムスケジュール

それでは、一周忌法要を行う場合の準備の流れと当日のタイムスケジュールについて説明しましょう。

STEP
法要を行う日程を決める

一周忌法要をいつ行うかを決めます。遺族だけでなく、僧侶や親戚などの参列者の予定を踏まえる必要があります。平日に行うのが難しい場合は、命日前の土日に行うことを検討しましょう。

STEP
場所を決める

一周忌法要を行う場所を決めます。家族のみであれば自宅でもよいでしょう。寺院や葬儀会館で行うケースも増えています。また、ホテルの会場を借りて一周忌法要を行うこともあります。法要後に会食を行う場合には会食の場所も決めておきましょう。

STEP
お寺に連絡とお招きする方への声掛け

読経をお願いする場合は、菩提寺などに依頼しておきましょう。お坊さんの都合を押さえておく必要があるので、電話などで早めに連絡しましょう。また、参列してもらう人への連絡も済ませましょう。

STEP
お布施、引き出物、会食などの準備

当日に渡すお布施や、引き出物、会食手配などを済ませましょう。準備しなければならないことが多い場合には、リストにしておくと手配のし忘れがありません。

STEP
当日のタイムスケジュール

当日の流れは「僧侶入場」→「喪主の挨拶」→「僧侶の読経」→「お焼香」といった順番で行われ、「喪主の終わりの挨拶」で終了となります。所要時間はおよそ1時間程度です。会食がある場合は、この後、行われます。

一周忌法要の費用を安く抑えるには?

一周忌法要の費用を安く抑えるためにはどうしたらよいのでしょうか。ポイントを3つ紹介します。

僧侶を招かず、家族だけで自宅の法要にする

一周忌法要は年忌法要のなかでも重要とされるものですが、何より故人の冥福を祈る気持ちが重要です。形式にこだわらず、家族だけの自宅法要にすれば、費用はそこまでかからず、遺族の負担も少なく済みます。

法要後の会食も同様です。家族のみであれば、わざわざ会食用の食事や飲み物の手配をする必要はないので、個人を偲びながらどこかのお店で食事をしてもよいでしょう。

香典を辞退して、引き出物や会食を省く

参列者の香典を辞退して、代わりに引き出物や会食を省くことで一周忌法要の費用が抑えることができます。

一周忌法要の参列者は香典を持参するのはマナーですが、招く側も、いただいた香典に対して引き出物や会食の準備をしなければなりません。実際にはいただいた香典よりも費用がかかってしまう場合もあります。あらかじめ、香典辞退の旨を参列者に通知して小規模な一周忌にまとめることもポイントです。

費用の準備として葬儀保険に加入する

一周忌法要の負担を減らしたいなら、葬儀保険の加入しておくこともおすすめの方法の一つです。

葬儀保険の保険金は葬儀以外に法要・納骨などの費用に充てることができます。少ない掛金で始めることができ、80代からでも新規加入が可能なプランもあるので、シニア世代の方は加入を考えてみてはいかがでしょうか。

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一周忌法要の負担を減らしたいなら、葬儀保険の加入がおすすめです。葬儀保険の保険金は葬儀以外に法要・納骨などに利用することができます。

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月額保険料【男性】男性保険金
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年払い:76,380円
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年払い:42,780円
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  • プランは1口(10万円)から最大10口(100万円)まで選択可能で、支払い方法は年払いのみ
  • 契約日から3ヶ月間は待機期間のため、保険金は支払われない

みんなのキズナ 保険金固定型葬儀保険
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月額保険料【男性】男性保険金
16,360
年払い:187,750円
2,000,000円
月額保険料【女性】女性保険金
8,260
年払い:96,250円
2,000,000円

【みんなのキズナ 保険金固定型葬儀保険】の特徴

  • 年齢に関わらず変わらない保険金を受け取れるが、年齢が進むにつれ支払う保険料が増加する
  • 40歳から84歳まで加入でき、保険期間は1年、最大99歳まで更新が可能
  • 受け取る保険金の額は1年ごとの更新時にのみ変更が可能、支払方法は月払いと年払いから選べる
  • 契約日から1ヶ月間は待機期間のため、保険金は支払われない

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月額保険料【男性】男性保険金
3,000366,860
月額保険料【女性】女性保険金
3,000726,550

【みんなのキズナ 保険料一定型葬儀保険】の特徴

  • 年齢に関わらず支払う保険料が一定だが、年齢が進むにつれ受け取れる保険金は減少する
  • 40歳から84歳まで加入でき、保険期間は1年、最大99歳まで更新が可能
  • 支払う保険料は、1年ごとの更新時にのみ増額・減額変更が可能、支払い方法は月払いのみ
  • 契約日から1ヶ月間は待機期間のため、保険金は支払われない

一周忌法要におけるよくある質問

親の一周忌っていくら包むの?

親の一周忌の場合も香典を包むのが一般的です。香典の額は1万〜5万円の範囲とされています。

一周忌は親族だけで行うものなの?

本来の一周忌法要は、親族だけでなく故人が生前お世話になった友人や知人を招いて行うものです。親族だけで行うことが増えてきていますが、限られているわけではありません。

一周忌のお布施代はいくらくらいですか?

お布施とは、本来はお寺への感謝として渡すものですが、やはり相場はあります。宗派によって違いはありますが、一周忌のお布施は3万円から5万円の範囲で包む方が多いようです。

まとめ:家族のみで行う一周忌法要にかかる費用の平均 | お布施やお供え物は?

当ページでのまとめはこちらになります。

  • 一周忌法要とは、故人が亡くなってから満1年目の命日に行われる法要のこと
  • 一周忌法要は、家族だけで行っても問題はないが、親戚やお寺の了解を得ることが大切
  • 一周忌法要の費用を抑えるためには、葬儀保険に加入しておくのもおすすめ
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