【FP監修】祭壇にかかる費用の平均 | 設置や装飾にかかる費用は?

祭壇を下から見ている

多くの人は身内や知り合いの葬儀に参列した機会があるのではないでしょうか。その折に祭壇がしつらえられているのを目にしていると思います。祭壇にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。

「そろそろ親の葬儀を考えなければなりません。できるだけ費用をかけずに行いたいのですが、祭壇にもそれなりのお金がかかると聞きました。どのくらいの金額がかかるのでしょうか?」このような質問がありました。

この記事を読めば、祭壇について、費用などを含めて詳しく知ることができます。

この記事の執筆者

筆者:北原 美弥子

執筆者 北原美弥子

FP技能士2級保持。長年にわたり企業の経理部に在籍した経験から、財務、法務の知識も備える。資産運用、保険に関する記事の執筆に加え、近年は墓じまい、永代供養に関する記事を多数執筆。

目次

祭壇とは?

祭壇とは、故人を供養するために設ける壇のことで、葬儀壇(そうぎだん)とも呼ばれます。

葬儀において祭壇が設けられるのは、故人を偲び供物を捧げ供養するという目的があるからです。祭壇は式場の正面に設置し、遺影写真・供物・葬具などを飾ります。

かつては棺や故人を送るために必要な物を置くために祭壇を設置していましたが、現代では故人の嗜好に合わせた装飾が施されることも多くなっています。

祭壇の種類は?

一口に祭壇といっても、さまざまな種類があり、デザインも多様です。

白木祭壇

花祭壇

祭壇でもっとも一般的なのは白木壇ですが、生花祭壇やオリジナルの祭壇も最近は人気となっています。このほかにも神式祭壇やキリスト教式祭壇など宗派によっても祭壇が異なります。

祭壇と仏壇の違いは?

祭壇とは、亡くなった方や先祖の霊にお供え物を置く台のことです。葬儀の際だけに設置するものと思われがちですが、そうではありません。実は自宅に設ける仏壇も祭壇の一つです。

葬儀の際に設置する祭壇のように一時だけ使用するものは仮設祭壇に分類されます。お寺の本堂や自宅の仏壇のように常に安置されているものは常設祭壇に分類されます。

祭壇にかかる費用の平均を紹介

それでは、祭壇にかかる費用が平均でどのくらいかかるのかを紹介しましょう。

白木祭壇の場合にかかる費用

白木祭壇は、仏式の葬儀でもっとも一般的な祭壇です。白木祭壇の費用は、規模により10万円から120万円と幅広く、平均費用は30万円程度です。

白木祭壇は、仏式の葬儀での利用される祭壇です。白木とは、樹皮を剥いただけで塗装などの表面処理を加えていない状態の木のことです。

生花祭壇の場合にかかる費用

生花祭壇の平均相場は20万円から80万円程度です。 一般的な生花を使用するのであれば、20万円程度から用意することができます。

生花祭壇にするなら故人が好んでいた花を選んでも良いでしょう。花が高級だったり、大きな祭壇にしたりする場合は金額も上がります。

祭壇をレンタルすることはできる?かかる費用の相場は?

祭壇をレンタルすることはできる?

葬儀社の施設やお寺で葬儀を行う場合には、基本的に祭壇はすでに設置されているので、それをレンタルすることになります。

ただし、レンタルできるのは祭壇本体のみで、飾花や供物は遺族側が準備することとなります。

自宅で葬儀を行う場合にも、祭壇はレンタルすることができます。

祭壇をレンタルする場合にかかる費用の相場は?

レンタル事業者費用
小さなお葬式174,900円〜
株式会社奥商33,000円〜
株式会社JAごとう葬祭88,000円〜

葬儀社の場合は、祭壇の費用は葬儀費用一式に含まれていることがほとんどなので、祭壇のみのレンタル費用は明確にはわかりません。

ただし、祭壇の規模を大きくしたり、生花祭壇にしてもらうなどの希望がある場合には、その分のレンタル料金が加算されます。

自宅葬で、祭壇だけをレンタルする場合の費用は、一番簡略化した祭壇で3万円から10万円程度となっています。

祭壇の費用は誰が払う?

祭壇にかかる費用を誰が払うかは明確な規定はありませんが、一般的には他の葬儀費用同様に喪主を務めるものが支払うとされています。

ただし、これは昔ながらの習慣で、近年では、本人自身が葬儀一連の費用を保険金で遺すことも増えてきました。また、遺族が費用を分担し合うことも増えています。

近年は、核家族化が進んでいることもあり、葬儀などの費用面で喪主に負担が集中しないように遺族同士が協力することが必要となっています。

祭壇の設置や装飾にかかる費用の平均は?

祭壇の設置にかかる費用は?

葬儀社やお寺で葬儀を行う場合には、祭壇はすでに設置されているので設置費用はかかりません。

自宅葬で祭壇をレンタルして設置する場合の費用は、5千円から1万円程度とされています。

祭壇の設置費用については、そこまで大きな負担にはなりません。

祭壇の装飾にかかる費用は?

葬儀社で葬儀を行う場合、基本的には祭壇の装飾費用は葬儀費用に含まれています。ただ、生花などを使って祭壇を豪華にしたりする場合には別途に2万〜20万円程度の費用がかかります。

また、お寺の場合、祭壇はお寺が保有しているものなので装飾を依頼する必要はありません。ただし、供花や供物などは遺族側で準備する必要があり、その場合は3万〜5万円程度がかかります。

祭壇の装飾は、祭壇の大きさや遺族がどの程度の装飾を希望するかにより費用が変わってきます。

告別式の流れ・タイムスケジュール

ここで、告別式の一般的な流れについて説明しましょう。

STEP
受付

参列者に記帳してもらい、香典を受け取ります。身内だけの場合は、受付を設置しない場合もあります。

STEP
開式

参列者には準備した参列者席に着席してもらい、時間になったら開式となります。

STEP
焼香

順番に従って焼香を行います。焼香の順は基本的には、喪主が最初で次に故人と血縁の濃い順で行われます。

STEP
献花(花入れ)

焼香が終わったら、棺に花を入れて故人と最後のお別れをします。

STEP
出棺

出棺で、告別式は終了となります。

告別式の費用を安く抑えるには?

参列者の人数を絞る

参列する人が多いほど、会場や返礼品の用意などの費用は高くなリます。参列者を身内とごく親しい人のみに絞るだけで費用をかなり抑えることができます。

費用の準備として葬儀保険に加入しておく

告別式の費用の準備として葬儀保険に加入しておくのもおすすめの方法です。比較的安い保険料で加入でき、死亡後は保険金が速やかに支払われるので、遺族の負担は少なく済みます。

当サイトで紹介している葬儀保険を紹介

告別式の費用負担を減らしたいなら、葬儀保険への加入がおすすめです。当サイトで紹介している葬儀保険を紹介しましょう。

みんなのキズナ 無告知型葬儀保険
あんしん少額短期保険株式会社

月額保険料【男性】男性保険金
6,365 円(初年度)
年払い:76,380円
600,000円
月額保険料【女性】女性保険金
3,565 円(初年度)
年払い:42,780円
600,000円

【みんなのキズナ 無告知型葬儀保険】の特徴

  • 加入するときに医師の診断書や健康告知などが必要なく、持病がある高齢の方でも加入しやすい
  • 40歳から79歳まで加入でき、保険期間は1年、最大99歳まで更新が可能
  • プランは1口(10万円)から最大10口(100万円)まで選択可能で、支払い方法は年払いのみ
  • 契約日から3ヶ月間は待機期間のため、保険金は支払われない

みんなのキズナ 保険金固定型葬儀保険
あんしん少額短期保険株式会社

月額保険料【男性】男性保険金
16,360
年払い:187,750円
2,000,000円
月額保険料【女性】女性保険金
8,260
年払い:96,250円
2,000,000円

【みんなのキズナ 保険金固定型葬儀保険】の特徴

  • 年齢に関わらず変わらない保険金を受け取れるが、年齢が進むにつれ支払う保険料が増加する
  • 40歳から84歳まで加入でき、保険期間は1年、最大99歳まで更新が可能
  • 受け取る保険金の額は1年ごとの更新時にのみ変更が可能、支払方法は月払いと年払いから選べる
  • 契約日から1ヶ月間は待機期間のため、保険金は支払われない

みんなのキズナ 保険料一定型葬儀保険
あんしん少額短期保険株式会社

月額保険料【男性】男性保険金
3,000366,860
月額保険料【女性】女性保険金
3,000726,550

【みんなのキズナ 保険料一定型葬儀保険】の特徴

  • 年齢に関わらず支払う保険料が一定だが、年齢が進むにつれ受け取れる保険金は減少する
  • 40歳から84歳まで加入でき、保険期間は1年、最大99歳まで更新が可能
  • 支払う保険料は、1年ごとの更新時にのみ増額・減額変更が可能、支払い方法は月払いのみ
  • 契約日から1ヶ月間は待機期間のため、保険金は支払われない

まとめ:祭壇にかかる費用の平均 | 設置や装飾にかかる費用は?

この記事の内容をまとめました。

  • 祭壇とは、故人を供養するために設ける壇のことで、故人を偲び供物を捧げ供養するという目的がある
  • 祭壇でもっとも一般的なのは白木壇だが、生花祭壇も最近は人気となっている
  • 祭壇の費用負担を抑えたいのなら、葬儀保険へ加入するのがおすすめ

葬儀に対して不安がある場合、葬儀保険に加入することで不安を軽減することができます。下記で葬儀保険を紹介しているので、興味があればクリックしてチェックしてみましょう。

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